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菊屋では地元の静岡大学と蚊帳の研究・実験をしました


カラミ織の蚊帳は通気性も良く、涼しい!
「蚊帳の材質と生活快適性の評価」という題目で
静岡大学と菊屋は共同研究を実施しました。

静岡大学の大村知子教授は(社)日本家政学会被服構成学部会の、元部会長であり日本代表として国際的にもご活躍されました。
 

 戦後の生活変化により、防虫目的の蚊帳の需要は減少し、蚊帳がなくなったかのように思えましたが、単に蚊避けのためでなく、安心・安眠・癒しといった、快適な生活を演出するための生活用具として、蚊帳の需要が復活しつつあります。
しかし、この蚊帳の機能は諸説ありますが、科学的に評価された事例は皆無に近く、今後の需要を喚起する上でも科学的な実証が求められました。

 

 
使用した測定器    大村教授による測定
 
21世紀に誕生したカラミ織の蚊帳

 

従来の平織でなく、縦糸を絡ませながら横糸を固定していく新しいタイプの麻100%の蚊帳生地です。21世紀、私どもはカラミ織を蚊帳に採用し、麻の風合いを損なうことなく丸洗いが出来る蚊帳を世に送るようになりました。

20世紀までの蚊帳は縦糸・横糸を交互にあわせただけの平織の生地でした。平織の蚊帳生地では網目が壊れないようにするためでんぷんのりで固めていました。そのために、蚊帳を洗うことはご法度とされていました。


麻のカラミ織と平織りの蚊帳の中と外で微風を起こし、温度の変化を調べました。
 
自動風量を起こし、蚊帳の中と外とで時間の経過による温度差を測りました。室温を28℃から徐々に上げていきましたが、ある時間を過ぎると絡み織の蚊帳の中の温度はあまり上がらなくなりました。
また、微量風速計を用いた通気性のテストでも、平織りの蚊帳に比べてカラミ織の蚊帳の方が風通しが良いという結果も出ており、平織りに比べ、絡み織の蚊帳はいくつかの点で優れていると言えます。
 
カラミ織の蚊帳生地と平織りの蚊帳生地の強度検査をしました
 
右のグラフを見て頂ければわかる通り、破断するまでの加重の違いは明らかです。縦糸の強度は平織りの約3倍という結果が出ています。カラミ織の蚊帳は、お洗濯も可能で、長く使って頂ける蚊帳と言えます。
 

実験・研究結果<大村先生のコメント>
 
菊屋オリジナルのカラミ織の蚊帳は従来の平織の蚊帳と比べて強度があり、また、立体構造になっているため蚊帳内外への通気性に優れ官能評価結果でも従来の蚊帳に対して涼しいという評価が出ました。
 
 私ども菊屋ではお客様の安眠の願いを実現するため、ベッド用の蚊帳、ムカデ対策の蚊帳、洗うことができる麻の蚊帳、と、さまざまな蚊帳を開発してまいりましたが、今回の実験で、思いもよらないカラミ織の長所が検出されました。

社会事情の変化で、窓を開けっ放しで寝ることはできなくなりましたが、できれば自然の風を受けながら、本麻・ヘンプ100%のカラミ織の蚊帳の中で安心して安眠をしていただきたいと思います。世界中が平和で安心・安眠ができますように!

 大村知子教授は平成213月、静岡大学副学長をも務められ、退官されました。たいへんお世話になりました。


いろいろある蚊帳の種類 蚊帳の進化の軌跡について 記してみました(長文にご注意ください